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高校生と2年後返却のスマホ ~残クレについて知ろう〜

freedomrights87

結論

残価設定型のスマホ購入(いわゆる「2年後返却プラン」)は、担保を取られた借金と同じです。
買う前に「本当に返せるか」を考えてから決めましょう。


「iPhoneが1円で買える」って本当?

家電量販店でこんな広告を見たことありませんか?
「iPhone15が1円!」

一見すごくお得に見えますが、本当にそんなおいしい話があると思いますか?
iPhoneは普通10万円以上します。
こういう広告を見たときは、必ずこう考えてください。
「そんなうまい話、あるわけない!」


残価設定型クレジットとは?

実はこの「1円スマホ」には条件があります。
「2年後にスマホを返してもらえれば」というものです。

こういう「安く売る代わりに、〇年後に返してね」という仕組みを、残価設定型クレジット(残クレ)と呼びます。

もともとは車の販売でよく使われていて、例えば

  • 900万円の車を300万円で買える
  • ただし5年後に車を返すか、残りの600万円を払う必要がある

という形です。

スマホの場合も同じ。
「1円で買えるけど2年後に返す」か「残り8万円を一括で払う」かを選ばされるのです。


どんな問題がある?

この仕組みには大きな落とし穴があります。

  1. 手持ち以上のものを買えてしまう
    → 借金と同じ
  2. 返却まで壊してはいけない
    → 壊すと高額な修理代や違約金
  3. 2年後に一括で払えないと借金を繰り返すことになる

つまり「自分のものにしたつもり」でも、実際は借りているだけ。
画面を割ったり水没させたりすると、思っていた以上のお金を払うことになります。
壊れるリスクを背負って借金をする、非常に不利な契約なのです。


買い物の鉄則を思い出そう

以前の記事でも

お伝えしましたが、買い物の基本ルールは
「今あるお金で買えないものは買わない」
ということです。

借金には必ず金利というペナルティがあります。
安く買ったつもりでも、最終的には定価より高くついてしまうことが多いのです。


まとめ

  • 「1円スマホ」の正体は残価設定型クレジット
  • これは担保を取られた借金と同じ仕組み
  • 返却・破損リスク・一括返済できないリスクがついてくる
  • 買い物の基本ルールは「今あるお金で買える範囲で」

高校生のうちは特に、借金のリスクを避けることが大切です。
「残クレ」=お得な買い方ではなく、借金の一種であることを覚えておきましょう。

ブログ目的・自己紹介
ぼぼ
ぼぼ
父/ダイバー/37歳会社員
はじめまして。「高校生からのお金入門」を運営している37歳会社員のぼぼです。

私はいろいろなお金の勉強を通じて「もっと早く知っていれば…」とお金で多く後悔してきました。
同じ思いを高校生・大学生にしてほしくない、そんな想いからこのブログを立ち上げました。

趣味のダイビングを楽しみつつ、娘にも伝えたい「義務教育でやってほしかったお金の話」をわかりやすく解説します。
あわよくば、趣味のダイビング仲間が増えますように!!
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