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借金から身を守ろう

高校生と借金 〜借金はお婆さんの皮を被った狼〜

freedomrights87

この記事で伝えたいこと

結論から言うと、借金はとても危険なものです。

なぜ借金が危険かというと、

  • 人生が壊れる破壊力がある
  • 借金は、自分を借金と呼ばない
  • 借金をすると現実から目をそらし、アホになる

からです。

この記事では、この3点を軸に、借金の本質を掘り下げて解説します。

借金 = 人生が壊れる破壊力

借金は、とても危険です。それは簡単に人生を壊してしまう力を持っているからです。
そして人生が壊れるとは、多くの場合、

人との繋がりが壊れること

を意味します。

お金は、簡単に大切な人との関係を壊します。
親友、旧友、お世話になった先輩、親族、そして大切なパートナー。
何があっても壊れないと思っていた繋がりが、お金をきっかけにあっけなく壊れてしまう。
私はこの15年間で、そのような場面を何度も見てきました。

「金の切れ目は縁の切れ目」とはよく言ったものです。

お金を貸す、貸してもらう

――それは想像以上に危険な行為です。

借金をして返せなくなれば、企業なら破産=倒産です。
個人の場合、自己破産という制度があるので死ぬことはありませんが、その過程で大切な人との繋がりを失ってしまいます。
これは私自身の体験でもあります。詳しくは別の記事で紹介したいと思いますが、一度関係を失うと二度と取り戻せないこともあります。

借金には、

人間関係を断ち切る力

があるのです。
そしてそれは、人生の大きな後悔となってしまいます。

借金は自分を借金と呼ばない


借金は危険なものです。ただ、その危険さは表面からは見えにくく、いろいろな名前や仕組みで着飾って、あたかも安全で便利そうに見せて登場してきます。

  • 「奨学金」
  • 「後払い」
  • 「リボ払い」
  • 「残価設定型自動車クレジット」※通称残クレ
  • 「住宅ローン」
  • 「レバレッジ」

どれも一度は聞いたことがある言葉ではないでしょうか。借金というのは、非常に隠れるのが上手な相手です。
一見すると「月々少し払えばいいだけ」「誰でも簡単に始められる」など、便利そうでかっこよく聞こえる仕組みに思えます。

でも、上記のものは

すべてもれなく”借金”

です。

まるで“おばあさんの皮を被った狼”のように、優しそうに見せかけて近づいてくる存在なのです。

※ここでいう奨学金は第二種奨学金を指します。別記事で詳しく解説します。


借金をすると、判断力が鈍る

少し過激な書き方をしました。借金をするとアホになる。もう少し言い換えると、

借金をすると、判断能力が著しく鈍くなる

人が非常に多くなる。

です。

例えば、友達が「消費者金融から10万円借りた」と言えば、誰だって「それは危険だ」と助言するでしょう。10万円は大金です。
ところが、一度借金をしてしまうとこう考えてしまいます。

「あれ?10万円借りても意外と大丈夫だな。来月には返せそうだし、問題ないか」

借金をすると金銭感覚が麻痺し、10万円が大金に思えなくなります。
気づけば借金は100万円単位に膨れ上がっている――そんなケースは珍しくありません。

さらに、余裕がなくなったとき、人は冷静な判断ができなくなります。
普段なら絶対に怪しいと分かる「誰でも稼げる!」といった広告にも手を出してしまうのです。
借金は、人の冷静さを奪い、さらなる借金を重ねさせる罠へと導きます。

借金は、

人を冷静な判断から遠ざける存在

だと覚えておいてください

借金は悪いこと?

ここで誤解しないでほしいのは、「借金=絶対に悪」ではないということです。
たとえば住宅ローン。家を現金一括で買える人は少ないですから、多くの家庭にとって必要なものです。

ただ住宅ローンというのは、5,000万円というお金を借りて、家を買うという、究極の贅沢の1つであることは事実です。その贅沢は本当に自分に見合うのか、きちんと判断しなければいけません。


また、奨学金も大学進学を後押しする制度として役立つことがあります。正しく利用すれば、人生を支える武器にもなります。

ただしこれも借金です。4年間で300万円近い借り入れをして、大学生生活は、その金額に見合うだけの成果だったり、学びを得られたのか、ここが最も重要な点です。

実は、

この社会で、お金は簡単に借りられます。

貸した側が、大きく儲けられるからです。

その儲けのカモは、あなたかもしれません。

仕組みを知らないまま“便利そう”という理由だけで借金を抱えてしまうこと、また借金と知らずに仕組みを使ってしまうことは非常に危険です。

借金は使い方によっては、お金を味方にできます。ただしそれは、お金を貯めて、守れて、使える力、知識をきちんと身につけた後の話です。まずは、借金についてきちんとした知識を得ることを、高校生のうちから始めましょう。


借金に騙されないお金を守る力

だからこそ、前回の記事で紹介した**「お金を守る力」**が重要になります。

前回の記事はこちら

借金の仕組みを理解し、

  • 「これは本当に必要なのか?」
  • 「将来の自分に負担をかけないか?」

と考える習慣を持つこと。
それが未来の安心度を大きく左右します。

無知なまま流されれば、狼に食べられるように大きなダメージを受けるでしょう。
逆に知識を持っていれば、狼が近づいてきても冷静に避けられます。


まとめ

借金は“おばあさんの皮を被った狼”。やさしそうに近づいてきても、正体はあなたを食べ借金は“おばあさんの皮を被った狼”。やさしそうに見えても、正体はあなたを食べるかもしれない危険な存在です。
しかし、仕組みを知り、考える習慣を持てば、騙されることはありません。

「これは本当に必要な出費なのか?」と一度立ち止まるだけで、未来の選択肢は大きく変わります。
高校生の今からこそ、“お金を守る力”を磨くことが大切です。

次回は、高校生が特に気をつけるべき借金について、具体的に解説していきます。

ブログ目的・自己紹介
ぼぼ
ぼぼ
父/ダイバー/37歳会社員
はじめまして。「高校生からのお金入門」を運営している37歳会社員のぼぼです。

私はいろいろなお金の勉強を通じて「もっと早く知っていれば…」とお金で多く後悔してきました。
同じ思いを高校生・大学生にしてほしくない、そんな想いからこのブログを立ち上げました。

趣味のダイビングを楽しみつつ、娘にも伝えたい「義務教育でやってほしかったお金の話」をわかりやすく解説します。
あわよくば、趣味のダイビング仲間が増えますように!!
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